神棚にはお供えをして拝礼します。拝礼の前にお供えすれば良いのは当然ですが、いつお下げしたらよいのでしょうか??。神社に於ける祭典では、祭儀が始ったのちにお供えをし(献饌・けんせん)、終了前にお下げ(撤饌・てっせん)します。この間、祝詞奏上(のりとそうじょう)や玉串拝礼(たまぐしはいれい)が行われますが、この事を神棚の拝礼にあてはめると、拝礼が終わったらさっさとお下げしてかまわない事になります。
さっさとお下げしてしまうのは、神様にお供えしたものを飲食して、神様の霊力を身につけるという「直会(なおらい)」が一連の祭儀の最後に行われるためです。(他にも理由はありますが・・・) 精進潔斎によって神前に立つ心身の状態になり、直会によって日常の状態に戻ります。直会を行ってはじめて祭儀が終了します。そして、直会は直り会い(なおりあい)の意であるとされます。
この事から、神棚に於けるお供えについても、拝礼の後は飲食するべきです。ただ、車で出かける前にお神酒をちょっとというのはさすがに問題がありますから、そのへんは考えてください・・・・・。
しかしながら、あんまり早くお供えをお下げしたら、神様が召し上がる時間が無いのではないかとか、大変失礼な事になってしまうのでないかと思ってしまうのも人情です。では、すぐにお下げしない時は、いつまでお供えして良いのでしょうか。まあ、お供え物が傷まない程度の時間とだけお答えしておきましょう。お供え物が傷んだりホコリがかぶったりしたら、「ケガレた物」をお供えしている事になりますし、飲食して神様の霊力を身につける事も出来なくなります。
お供え物を、すぐにお下げしたくない方は、夏の暑い時期には特に注意してくださいね。
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